見ためコワイ?中身あまったれ。そんな黒犬。    ベルジアングローネンダールの日常。


by nemuchu

ただしい歯磨き

犬の歯医者さんに、歯磨きについて教わりました。

「歯磨きをしたほうがいい」というのは知ってるけど
「正しい歯磨きの仕方」とか「何故歯磨きするのか」は曖昧じゃないですか?
ってことで、歯磨き講座のはじまりはじまり~。

【はみがきの目的】

・プラークを除去する事です!

「プラークコントロール」って、歯ブラシや歯磨き粉のCMで聞いたことありませんか?
人間の歯磨きは「食後に」と言われるので、なんとなく「食べ物のかすがプラークになるのかな」と思いがちですが
プラークは、食べ物のかすで作られるわけではありません。
プラークというのは、唾液中のねばねば(糖たんぱく質)が歯の表面について薄い膜をつくり、そこに細菌が増えた状態です。
これを放置すると、唾液中のカルシウムやミネラルを吸収して、歯石になります。
だいたい、歯磨き後約20分でねばねばが再度歯につき、その後6-8時間でプラークになります。
それを更に放置すると、3日目くらいにはもう歯石になるそうです。
いったん歯石になると、歯石の表面はデコボコしている為プラークがつきやすくなり、雪だるま式に歯石が厚くなっていきます。
歯石・プラークを放置すると、プラーク中に増えた細菌で歯肉が炎症を起こし、進行すると歯を支えている靭帯や周りの骨を壊します。
歯周病。って人間にもありますよね。骨がとけてしまう怖い病気です。
壊れた歯茎や骨の中に細菌が入り込み、血栓をつくりますので、心臓や腎臓にも影響が出るそこともあるそうです。

プラークは毎日の歯磨きでほぼ除去する事ができます。

【磨き方は?】

・歯の表面のねばねばを拭うように、軽くこすります!
・一番プラークが付きやすいのは、上顎の一番奥の歯の外側です!
・磨く時間はいつでも(食後でなくても)かまいません。楽しい事(お散歩・おやつ等)の前にするようにすると、動機付けになります。

歯磨きには、歯ブラシかガーゼを使います。
歯ブラシの場合、柔らかく、毛先が細くなっている、ヘッドの小さい物(ワンコの前歯2-3本の横幅)を選んでください。
丁度いいサイズがなかったら、大きいサイズの歯ブラシの「根元(持ち手に近いほう)」の部分の毛を数段ペンチで引き抜いてから使います。
(人間用の物で十分です。犬用で売られているものは硬すぎたりして逆に不向きな場合もあります)
歯ブラシを使うと、隙間なく歯が並んでいる所も磨きやすいですよ。
歯ブラシを嫌がったり、小型犬で丁度いいサイズの歯ブラシが無かったりしたら、十分に濡らしたガーゼを指に巻きつけてこすります。
歯磨き初心者の飼い主さんも、最初はガーゼのほうが「ねばねばが落ちている」のがよく判りますし、やりやすいのでいいと思います。
ガーゼは薄くまきつけて、一番の奥「ここで歯が終わるな」というのを指先で確認できるくらいがいいようです。

歯磨きをするのに、最初から大きく口をあけさせる必要はありません。
犬の口を閉じた状態で唇をちょっとめくると、上の歯の外側が見えますよね。
この上外側の部分を一周磨いてあげる事で、歯周病をかなり予防できます。
ほうきで部屋をさっさっと掃くように軽くこすります。
慣れてきたら、口をあけさせて内側もこすってあげてください。

歯ブラシを使う場合の注意点ですが、絶対に歯ブラシで歯茎をこすってはいけません。
どんなにやわらかいブラシでも、これで歯茎をこすると傷つきます。
歯肉のマッサージをするのでしたら、指か、歯肉用のゴムブラシを使ってください。

嫌な事は長く続きませんので、無理に最初から全部磨こうとはせず
今日は前歯だけ。明日は奥歯。でもいいんです。段々慣らしていきます。
少し出来たら褒め、おやつや遊びでご褒美をあげて「歯磨きは楽しい」と思ってもらえるようにしていくといいですね。

【歯磨き粉はつけたほうがいいの?】

・犬用歯磨き粉はつけてもかまいませんが、特につけなくても大丈夫!
・人間の大人用歯磨き粉はつけてはいけません!
・人間の子供用歯磨き粉は、ごく少量ならつけてもかまいません!

犬用歯磨き粉は「おいしい匂い」がついている物が多いので、動機付けに使うことが出来ます。
酵素剤が入っているものもありますが、それでプラークが除去できるわけではありません。
歯磨き粉があってもなくても、機械的にこすってとってあげる必要があります。
人間の大人用歯磨きには、発泡剤(界面活性剤)や研磨剤が含まれていて、口をゆすげない犬が飲み込むと消化管に障害がでる可能性があります。
子供用はこれらが少ないし果物の匂いがして動機付けになりますので、ごく少量使うことは出来ます。

【自分で歯石をとれる?】

・歯石は簡単にはとり除けません!

歯石を取り除く為には、ハンドスケーラー、ハンドキュレット、超音波スケーラーといった器具で丁寧に除去する必要があります。
ハンドスケーラー、ハンドキュレットは刃先で歯石をこそげ落としますが、刃先がきちんと研がれていないと犬に過度の負担をかけることになります。
歯科医師は毎日のように研ぐそうです。
また、器具の使い方を誤ると、歯・歯肉・舌などを傷つけてしまいますので注意が必要です。
これらの器具で歯石を除去した後は歯にたくさんの傷がついています。傷ついてデコボコした状態では、以前にも増してプラークが付きやすくなってしまいます。
歯石を除去したあと、歯の表面を研磨してつるつるの状態に整えてあげる必要があります。
これらのことを考えると、家庭での歯石除去は逆に歯や口中を傷めてしまうことがあるのでおすすめ出来ません。



きちんとプラーク除去をしているワンコの口は、まったく臭くありません。
毎日歯磨きするのが理想ですが、ちょっと忘れてしまっても諦めないで。
「あ!」って思い出したら、また始めましょう。
まぁ、かくいう私も「あ!」の常連です・・・。先生ごめんなさい(ノ_<。)



(この記事は、王子がお世話になっている、獣医師・歯学博士・アメリカ獣医歯科認定専門医のO先生の歯磨き指導を元にして書きました。「今日おそわった事をブログに書いてもいいですか?」とお願いして許可を頂いてます。が、
なにぶん、歯科素人のごろーが聞いた話を、自分が理解できた範囲でまとめて書いたものです。一字一句確認していただいた訳ではありませんのでそこのところご了承ください。
読まれまして不備があると思われたら、ご指導ください。書き直します。
名前出してもいいか聞くの忘れたのでO先生ってことで・x・ )



ポチっとよろしく(。・w・)ノ
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by nemuchu | 2006-06-03 21:42 | 今日の王子